時代が大きく変わりました。私たちには想像もできない時代が始まったのかもしれません。毎日、聞きなれない新しい言葉を耳にします。OAI、IOT、ブロックチェーン、5Gなどです。その意味も理解できないまま、どこに向かっているのかも、わからないまま、全てのことが駈足(かけあし)で進み始めたようです。
福山音楽コンクールは、戦前敗戦色濃い時代に活動を始めています。もう想像もできない古い時代かもしれません。もし発足初期に参加した方なら、もう優に90歳を超えていることになります。当コンクールでは1位2位の名前は使いません。それは参加される方たちに順位だけを目標としてほしくないこともあります。今までは答えは「1つ」でしたが、これからは答えが「複数」ある時代です。それも、演奏者たち自身で自分の「答え」を見つけなければならない時代です。福山音楽コンクールの思いは変わりません。未来を創る人々を応援したいのです。
福山音楽コンクールは指導者の皆様とともに成長したいと考えております。
指導者の皆様が、どんな思いで指導されるかはとても重要です。
最近の子供たちは、なんとなく元気がありません。
自信たっぷりに話す子どもも少ない様に思います。
自由に表現する、楽しむ、わくわくする、ドキドキする、自分を表現する・・・・
本来、子供たちの心を解放し、自信たっぷりな子供たちを、
たくさん増やしたいとも思っています。
そのため、今年は審査員の先生にお願いし、審査票を「ご本人」ではなく、
「指導者」の皆様にお届けすることに挑戦しました。
そして、出来ていないこと、欠点を指摘することを少し控え
出来ていること、良いところに焦点を当てるように、審査員の先生とお話ししました。
審査員の先生も、欠点を指摘することは比較的簡単ですが、
良い点を見つけて指摘するのは、少し難しい・・・と話されています。
理想どおりにはいきませんが、少しでも自信にあふれた子供たちを
増えるようになることを願っています。
福山音楽コンクールは多くの企業、団体、そのほかの皆様のお力で支えて頂いています。
それに報いる福山音楽コンクールからの情報のご提供などの仕組みは、
必ずしも十分ではありません。このことは、とても重要な課題だと考えています。
もっと、福山音楽コンクールの事を知って頂くことからはじまり、
心からご支援を頂くために、今後とも改善に努めたいと思っております。
今後とも、福山音楽コンクールにご支援、ご協力をお願い申し上げます。
子ども達の可能性は、私たちの希望です。
子ども達は、わがままで、言う事は聞かず
気ままで、扱いづらいものです。
でも、その子ども達の「目を輝やかせる」のも
「輝きを失わせる」のも、私たち大人だと思います。
この福山音楽コンクールが、子供たちの育成に最も大切な
「折れない心」を育む場として役立つ事を願っています。